野立て看板の効果
屋外に設置された看板を「野立て看板」といいます。主な設置場所は道路沿いや街路、ビルの屋上など、人の目に留まりやすい場所のほか、田畑や敷地の端などに立てられることもあります。
野立て看板は、新店舗や立地条件の悪い店舗への誘導や宣伝に大変有効です。そのほか、競合対策、商圏拡大、企業や自社商品のブランディング効果なども期待できます。
長期設置が可能で自由なデザインができる野立て看板は、店舗の認知度アップに効果的です。デザインや設置場所を間違えなければ、店舗の宣伝や誘導、競合対策、商圏拡大のほか、企業・商品のブランディング効果も期待できるでしょう。
今回は、野立て看板を立てることで得られる5つの効果について、詳しくご紹介いたします。
野立て看板は店舗への誘導・商圏拡大に有効なツール
野立て看板は長期間の設置が可能で、デザインの自由度が高いところが魅力です。店舗の宣伝・誘導、商圏拡大、ブランディング効果など、さまざまな広告目的に利用できます。野立て看板の設置で得られる効果は次の5つです。
1. 視認性を高め立地問題を解決する
店舗が道路沿いではなく入り組んだ場所にあるなど、人目につきにくい立地にある場合、野立て看板は大変有効です。店舗から離れた場所に野立て看板を設置することで、視認性を高め、店舗の存在や所在地を宣伝できます。
また、利用客が迷いそうなポイントに野立て看板を設置し、「この先200m先右折」など道順を掲載すれば、遠隔からでも店舗までの誘導が可能になります。
2. 記憶に残りやすく認知度アップが期待できる
野立て看板が設置してある道を通勤・通学などで毎日利用していると、たとえわずかな時間でも、何度もその看板を目にすることになります。繰り返し目に入ってくる視覚情報は、それが無意識でも記憶に残りやすくなるという効果があるため、認知度のアップにつながります。
たとえば、通勤で乗るバスが信号待ちをする道沿いの交差点に、歯科クリニックの野立て看板が立てられているとします。毎日何気なく目にすることで、無意識に看板の情報が記憶に刷り込まれていくでしょう。そして、ある日歯が痛くなったとき、自然とその歯科クリニックを思い出すのです。
3. 事前告知を効率的に拡散できる
野立て看板は店舗のキャンペーンやセール、イベント情報などの事前告知にも大変役立ちます。多くの人の目につきやすい街路や駅前のロータリーに設置することで、より効率的に拡散できるでしょう。
看板には告知内容を具体的に提示しましょう。簡潔で、誰が見てもわかりやすく明記することがポイントです。
4. 衝動的な来店意欲を掻き立てる
外出先で何かをしようとするとき、その目的に合った野立て看板が目に付けば、人は衝動的な来店意欲を掻き立てられます。
たとえば普段通らない道をドライブしているときに、お腹がすいたとしましょう。そのタイミングで飲食店の野立て看板が目に入れば、ついそのお店に寄りたくなってしまうものです。
土地勘のない場所で買い物をしたいときなどにも、ドラッグストアやスーパーの野立て看板を頼りにする人は少なくありません。
5. 戦略的な設置で商圏・シェア拡大を図れる
野立て看板は、設置場所や設置方法を戦略的に行うことで、商圏・シェアの拡大に活用できます。
野立て看板を同じ道沿いに3基以上設置する「集中設置」では、店舗を近隣に集中出店するのと同様の宣伝効果が期待できるといわれています。これは上述した「すりこみ」による認知度アップを利用した方法です。
商圏が狭い、または商圏内に店舗客層が少ないといった場合は、商圏の限界置に野立て看板を設置する方法が有効です。近隣商圏からの集客を促し、商圏の拡大を図れるでしょう。
競合店の近くに野立て看板を設置する方法は、競合対策よるシェア拡大に効果的な方法です。事前告知用の野立て看板を競合店の手前に設置して通行人の目を引くことで、競合店ではなく自分の店舗に誘導します。
看板には店舗までの具体的な距離を記載しましょう。宣伝内容にはイラストや写真を使用し、より視覚に訴えるデザインを採用することがポイントです。
野立て看板を設置する際は事前のプランニングが重要
野立て看板にはさまざまな宣伝・集客効果があります。新規店舗や立地の悪い店舗の視認性を高めたり、商圏拡大を図ったりする際に大変有効な手段です。
野立て看板をより有効的に活用するためには、目的に合わせた戦略を明確にすること、事前リサーチを行った上での設置場所の選定、必要な情報を明記しながらも、シンプルで直感的な広告デザインにすることが重要です。工夫を凝らすことで集客力が飛躍的にアップするでしょう。