看板コラム

看板の目的と効果

設置する目的を明確にしておく

看板の目的と効果

看板は、ただ店名や社名を書けばよいというものではありません。看板を設置する目的を明確にしないと、看板を制作しても何の効果も得られません。

たとえば、裏通りで立地が悪い飲食店であれば、看板によって場所を認知してもらうことが目的となります。企業の認知度が低い場合は、人の印象に残るような看板で、視覚から社名を覚えてもらうというのが目的となります。

このように、目的を明確にするにはお店や企業が現在抱えている問題点をしっかり把握することが重要です。問題点というと大げさかもしれませんが、たとえば看板が古いだけでも問題点です。古い看板は企業への信頼度を低下させますし、お店の場合は美味しくなさそう、経営が傾いていそうなどネガティブなイメージを与えてしまいます。

電飾が1つ切れているだけでも、その看板を見た人からはマイナスの印象になってしまうのが看板なので、小さなことでも問題点を洗い出すことで、どういった看板を作ればよいのか、目的を明確に打ち出すことができます。

問題点を見つけるにはまず現状を整理する

看板を設置するのは、お店や企業にとっては当然のことなので、特に問題点を洗い出す必要性を感じないかもしれませんし、新店舗であれば問題点自体見つからないかもしれません。

しかし、たとえ新しく構えるお店やオフィスであっても、立地が悪かったり、駅から近くても周りの店舗に埋もれてしまったりするようであれば認知されづらいのでそこが問題点になります。

既存店舗の場合、オリジナリティがない看板のせいで目立たない、何のお店か分かりづらいなど、客観的な視点から現状を見れば問題点が見つけられます。認知度や収益率というのは、ソフト面だけではなくハード面も大きく関わっています。ハード面における看板のウエイトはとても大きいので、しっかりと現状を整理して問題点を把握して、看板作りに活かしましょう。

目的に合わせて効果の高い看板を選ぶ

看板を設置する目的が決まったら、次は目的に合わせて効果の高い看板を選びましょう。看板は、設置する位置によって効果が変わります。

たとえば、屋上広告塔には遠隔地や広範囲に自店を宣伝したり、店舗があることを知らせたりする効果があります。ファサード看板は近距離にアピールするための看板で、店舗の入り口のサインとしての役割や、通りすがっただけで開店中か閉店中かを知らせる効果があります。

極端な例ですが、遠くからでも分かるように自店の看板を掲げたいという目的があるのに、自店の入り口にスタンドタイプの看板を掲げても目的を達成することはできません。逆に、遠距離までサインを出す必要もないのに、高額な費用がかかる独立広告看板を掲げても費用対効果は得られません。

たかが看板といっても、目的に合わせて設置する場所や看板の種類を選ばないと効果が得られないので注意してください。

失敗しがちなポイント

看板というのはデザインの美しさも大事ですが、サイズや看板に書く情報、設置する場所などすべてを計算して作成する必要があります。ここでは、看板設置で失敗しがちなポイントをご紹介するので、設置してから後悔しないためにも参考にしてみてください。

看板のサイズと店舗の広さのバランス

看板を宣伝目的で設置する場合、とにかく大きく目立つものがよいと思うかもしれませんが、店舗の広さと看板のサイズが合っていないと宣伝効果が薄れてしまうことがあります。

ロードサイド店で、車で通行する人にも店舗をアピールする目的があるのに、お店に入り口を示すだけの大きさの看板ではまったく役に立ちません。通行人に認知してもらいたいのに、屋上看板を設置しても、歩いている人からは見えづらいので、これも宣伝効果には繋がりません。また、店舗が小さいのに大型の看板を設置してしまうと、お店がどこにあるのか分からないということもあります。看板には目的に合わせた適切なサイズがあるので、サイズ選びで失敗しないようにしましょう。

情報を盛り込みすぎると失敗する

看板は、簡単にいうとキャッチコピーのようなもので、少ない文字でお店の情報を端的に伝えることがポイントです。せっかく看板を出すのだから、と電話番号やお店の特徴などをあれこれと盛り込んでしまうと、看板を目にしても情報量が多すぎるため理解できないまま通り過ぎてしまいます。

たとえ店名だけでも、チェーン店であればそれで十分認知してもらえますし、企業のイメージアップであればカラーや電飾などを工夫するだけで好印象を与えることができます。スタンドサインであっても、簡潔に必要な情報を伝えることが看板の役割なので、理解しやすさを考えて作るのが失敗しないポイントです。

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